************************************************************************** QuattroJ v1.1.0 Readme (v1.0) ************************************************************************** バージョン番号 : 1.1.0 リリース : 20050830-0234 リリース日 : 2005/09/30 ************************************************************************** [このファイルについて] -------------------------------------------------------------------------- このファイルの内容は次の通りです。 - Post.Office 3.9 QattroJご利用上の注意 - 動作環境 - インストールの操作手順 ・Post.Office Ver3.9のインストール ・J2SE 1.4.1 のインストール ・環境変数、コマンドサーチパスの設定 ・Tomcat 5.0.x のインストール ・QuattroJ のインストール - QuattroJ の起動と停止 - バージョン1.1.0(release 20050830-0234)にて変更、改修されている点 [Post.Office 3.9 QattroJご利用上の注意] -------------------------------------------------------------------------- QuattroJは、ベイズ理論を応用した学習型のスパムフィルターです。 スパムメールの特徴を分析するために語彙単位の頻度をベースとして判定します。 日本語の場合、語彙抽出のために形態素解析技術が使われており、データベースの 検索処理とともにCPUを多く消費します。( 英文メールに関しても形態素解析処理 を通して語彙抽出されます ) また高速化のためにメモリキャッシュ機能を利用しており、512MB以上の実メモリ を必要とします。 QuattroJは、Post.Officeと別サーバプロセスで構成されており、快適にご利用い ただくためには、マルチCPU構成のサーバ、あるいは、Post.Officeと別サーバで運 用することをご推奨いたします。 [動作環境] -------------------------------------------------------------------------- プロセッサ: Sun SPARC II 650MHz 以上 メモリ: 最小 512 MB、推奨 1GB 以上 ディスク容量: 最小 1GB 以上 OS: Sun Solaris 8, 9 Java環境: Java J2SE 1.4.1 Webアプリケーションサーバ: Tomcat 5.0.x Webブラウザ: Netscape7.0以上、Internet Explorer 5.5 SP2 以上 既存のPost.Officeをアップグレードし、QuattroJを利用する場合は、動作環境をご 確認ください。またPost.Office Secure Messaging Suiteを合わせてご利用になる場 合は、InterScanウィルスエンジンもCPUを多く消費するため、InterScanとはサーバ を分けることをご推奨いたします。 QuattroJのWeb管理機能は、Tomcat Webアプリケーションとして動作しますので、 Tomcat 5.0.x が必要です。 Tomcat Webアプリケーションの動作には、Java J2SE 1.4.1が必要です。 Netscape、InterNet ExplorerなどのWebブラウザが必要です。 Post.OfficeとQuattroJは、TCP/IP上での通信をおこないながら、ジャンクメール判 定を行いますので、ネットワーク機能がインストールされている必要があります。 [インストールの操作手順] -------------------------------------------------------------------------- QuattroJをインストールする前に、Poxt.Office Ver3.9、J2SE 1.4.1、Tomcat 5.0.x のインストールを済ませておく必要があります。 1) Post.Office Ver3.9のインストール Post.Officeのインストールガイドを参照しながら、インストールしてください。 現在、MTAとしてPost.Officeの旧バージョンを使用している場合は、まず Post.Officeを Ver3.9にアップグレードして頂く必要があります。QuattroJは、 Post.Office Ver3.9専用ですので、バージョンが3.9.x であることを、必ず確認 してください。 ### Post.Office を Ver3.9 にアップグレードする際の注意点 ### Post.Office Ver3.9では、新しい予約アカウントが2つ追加されます。QuattroJ がジャンクメールを学習する際に使う「ジャンク学習用アカウント(qjspam)」と、 ノーマルメールを学習する際に使う「ノーマル学習用アカウント(qjnormal)」で す。 この2つのアカウントと同じUIDのアカウントが既に存在する場合には、予約アカ ウントが新規に作成されず、その結果として、QuattroJの学習機能が利用できな くなります。同じUIDの既存アカウントを一度削除してから、Post.Officeのアッ プグレードを行ってください。 2) J2SE 1.4.1 のインストール QuattroJのWebアプリケーションは、Tomcat上で動作します。Tomcatの動作には、 J2SE1.4.1が必要です。次のURLからJ2SE 1.4.1の最新版(SDK, JREのいずれか)を ダウンロードした後、サイトのインストールガイドを参考にしてインストールし てください。SDK、JREどちらでもかまいません。どちらか一方をインストールま す。 J2SE 1.4.1 ダウンロードサイト: http://java.sun.com/products/archive/j2se/1.4.1_07/index.html SDK インストーラ: j2sdk-1_4_1_07-solaris-sparc.sh JRE インストーラ: j2re-1_4_1_07-solaris-sparc.sh SDK インストールガイド http://java.sun.com/products/archive/j2se/1.4.1_07/install.html JRE インストールガイド http://java.sun.com/products/archive/j2se/1.4.1_07/jre/install.html ### /usr/local/ にSDKをインストールする場合の例 ### 1. ダウンロードしたインストーラ(j2sdk-1_4_1_07-solaris-sparc.sh)をワーク ディレクトリ(/var/tmp)に置きます。 2. インストール先のディレクトリに移動します。 # cd /usr/local 3. インストールスクリプトを実行します。 # sh /var/tmp/j2sdk-1_4_1_07-solaris-sparc.sh /usr/local/j2sdk1.4.1_07 というディレクトリが作成され、SDKがインストール されます。 3) 環境変数、コマンドサーチパスの設定 J2SEのインストールが完了したら、環境変数 JAVA_HOME とコマンドサーチパス を設定してください。 ### /usr/local/j2sdk1.4.1_07 にインストールした場合の例 ### 1. 環境変数 JAVA_HOME 設定 # export JAVA_HOME=/usr/local/j2sdk1.4.1_07 2. コマンドサーチパス設定 # export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin 3. コマンドサーチパスの確認 # which java /usr/local/j2sdk1.4.1_07/bin/java 4) Tomcat 5.0.x のインストール 次のURLからTomcat 5.0.28 をダウンロードして、インストールします。 ### 注意 ### Tomcatのデフォルトの環境ではWebポート番号に 8080 を使うように設定されて います。8080 ポートが使われていないことを事前に確認してください。 Post.OfficeやWebEdge等で 8080 ポートを利用している場合には、Tomcatのポー ト番号を変更する必要があります。 Tomcat ダウンロードサイト: http://jakarta.apache.org/tomcat/index.html 上記URLにアクセス後、左側メニューの[Download]から[Binaries]をクリッ クします。[Release Builds]の[Tomcat 5.0.28]のリストの 5.0.28 tar.gz をクリックして保存します。 Tomcat インストーラ: jakarta-tomcat-5.0.28.tar.gz ### /usr/local/ にTomcatをインストールする場合の例 ### 1. ダウンロードしたインストーラ(jakarta-tomcat-5.0.28.tar.gz)をワークディ レクトリ(/var/tmp)にコピーします。 2. インストール対象ディレクトリに移動して展開します。 # cd /usr/local # gtar xvf /var/tmp/jakarta-tomcat-5.0.28.tar.gz 3. Webポートを変更します(ポート番号の変更が必要な場合のみ)。 /usr/local/jakarta-tomcat-5.0.28conf/server.xml をエディタで開き、 以下のポートを設定している部分を書き換えます。